「苦しいから、また聞きたくなったからじゃないのかよ!!」 感情が揺らぐ。 大きく大きく揺らいでいく。 「だ、だって…シンのいた場所の音は…輝いてた、から…今の貴方たちも輝いてたけど…鈍い輝きだった」 鈍い輝き。 それが四人の胸に突き刺さった。 一人が欠けただけで鈍い輝きになってしまったのだ。 「…あの日路上で歌った時に目の前に、ま…まも、るがいた」 初めて路上で出会ったあの日。 小夜は葵に気付いていた。