「小夜さんのせいじゃないですよ」


「何でそう言い切れるの?貴方たちの大切な人も私のせいで死んだってことでしょ」


だから彼女は変わってしまったのか、そう思わされる。


彼女を救う言葉が見つからない。


ただ立ち尽くすしかなかった。


「だからね、死のうとしたの。シンがいないんじゃ意味がないから」


手首や首には包帯が巻かれていた。


きっと躊躇い傷を隠す為のもの。


「でもね、死にきれない…何度もやるのにね」


小夜の目には涙が見える。


感情が溢れ出す。