放課後になり四人はシンの墓参りに行った。


「ちゃんと今のこと報告しないとな」


「そうですよね…あれ、お墓に誰かいますよ」


お墓の前には先客がいた。


でもそれは意外な人物。


名前以外手がかりのないあの子。


「…なん、で…サヤが」


サヤの方もこちらに気付いてハッとし立ち去ろうとした。


もう一度サヤの姿を見て才斗はかつての記憶が脳裏によぎった。


「及川小夜、でしょ。小夜ちゃん」