「!!!!
そいつは困る。断固阻止だ。
慧夢、作戦をねるぞっ」

シャナがベッドからおりて
まっしぐらにやってきた。


「まぁ焦ってもしょうがないよ。
何かしらで能力をあげていかなきゃ。」

「何か考えがあるのか?」


そういうと私の目をのぞきこんだ。


「ん?
誰だこの黒髪イケメンは?
さては彼氏かぁ?」


シャナがにやつく。

シャナは私たちバンパイアと同じで、
相手の心のうちを見れるの。

ただ、シャナや私たちが悟れるのは、
現在の気持ちだけ。

つまり、
相手が今現在なにを考えてるか
だけしかわからない。


「勝手に覗かないでよ」

そういってむくれる。

「戦略の話をして、
その男が浮かぶってことは、
何かしら関係あるんだろ?」

こうなったら仕方ない。
負けたらシャナも
巻き添え食らっちゃうわけだし、
事情は説明すべきだよね。


私は今日の出来事を話してきかせた。