な…何これ…




「何すんの!?」


私はたけちゃんに思いっきり叫んだ。




「見てワカンネーの?
 やっぱ早苗は鈍いなぁ。」



そんな嫌味を言いながらもどんどん
私の手首に傷を入れていくたけちゃん。



「やぁ…やめてっ」




私は泣きながら必死にリストカットを
とめようとした。





けど…たけちゃんは自分の腕のように
私の腕を扱った。







ねぇ。



この腕は…



────────早苗の腕だよ。










わかってよ…たけちゃん。