真剣にノートの計算を見つめる千夏。
もしかして、ものすごく悪かったとか?
聞かない方が良かったかも、と後悔しかけた時だった。
「すごいよ! 98パーセント!」
え? めちゃめちゃいいじゃん。
予想と正反対の事態に気が抜けた。
千夏は嬉しそうに飛び跳ねると、本を片付けてノートを抱えた。
「良かったね。相性ばっちりじゃん!」
「うん! 結婚も夢じゃないかもなあ」
あたしの言葉に笑顔で答える千夏は幸せそうだった。
相性……あたしと岡田くんはどうなんだろう?
あたしがそんなことを考えた時、ふいに後ろから声を掛けられた。
「何してんのっ?」
声の主は今まさにあたしが考えていた人。
絶妙すぎるタイミングに一歩後退りする。
そんなことなど知らない千夏が「相性占いよ」と普通に答える。
「へえ……ねえ、占ってよ。俺との相性」
「あ、あたし?」
「そ。果歩ちゃんと俺」