「岡田くんってサッカー好きなの?」
「好きだよ? 一応サッカー部だし」
岡田くんは一瞬きょとんとしたが、すぐに笑顔になった。
サッカー部ってことは、理玖と一緒だ。だったら理玖のことも知ってるよね?
似たような雰囲気とサッカー部、二人の共通点をまた見つけた。
「ねえ、今日は部活休み?」
「そ。毎週水曜と日曜が休み」
「へえ、日曜も休みなんだ」
「何何ー? 好きな奴でもいんの?」
「い、いないよ! 聞いただけ」
からかうように聞かれ、ドキドキする心臓をおさえて平生を装った。
好きな人、あたしにはいるのかな?
なんかまだよく分からない。だけど、この胸の高鳴りは何だろう。
「ふーん……俺はいるよ」