その一瞬の出来事もすぐに琉衣の声で覚まされる


「曖夏あ?どしたの?立ってないで座りなよ」

「え…。あ、うん。」

少し戸惑いながらも琉衣の隣に腰をおろす

「ね…。琉衣。あの男子さ、誰なの?」

どうしてもあの男子のことが気になる曖夏は琉衣に聞く

「んん?あー……。さっきゆってたウチの幼なじみだよっ♪」

琉衣は軽く答え、幼なじみのほうにいく

「ちょっとまーくん。自己紹介くらいしてよね。」

琉衣がそういうとまーくんと呼ばれる人はゆっくりとこっちを向く

「え?あぁ…。結城真代」

それだけいうと、真代くんはトラックのほうに視線を戻す

「ちょっとぉ…。愛想よくしなよ。ごめんね曖夏」

琉衣が真代くんのかわりに申し訳なさそうに謝る

「琉衣。これから、泰士とかくるから」
「泰士くんだあ。仁太は?」
「しらね」