「ねぇねぇほら、鈴奈、みーちゃん、香ぅぅ!!」

「どうしたのあーちゃん??」

「ウチのお父さんが写真撮ってくれるってよぉ♪」

「あ、撮る撮る!!」



正門の前に4人で集合。

沢山写真を撮った。

思い出をつくった。


無理矢理フィルムに焼き付けた、鈴奈たちの友情を。



「あ、鈴奈ちょっといい??」

「うん。」

「これ。」



梓に紙切れを渡された。

そっと開くと、電話番号とメールアドレスが書いてあった。



「ウチ携帯買ったの♪鈴奈も買ったらメール頂戴ね。」

「うん、する。」



周りをみると、携帯を持ってる人が結構いた。


自分が持っていないのは、トップであるプライドが許さなかった。



「ママ、私携帯欲しい。」

「え…考えとく。」



そのとき絶対携帯を手に入れようと思った。