―――その時が来た。



『それぢゃ、ウチが電話しといてあげるから待ってて??』

『う…うん。』

『鈴奈なら大丈夫だよ。』

『うーん…。』

『じゃあとで♪』


ピッ!!



電話で香との最後の連絡を取り、

鈴奈はベッドに寝転んだ。


心臓が高鳴っている。

目がうるうるするくらい緊張してる。


もうどうしたらいいんだろ。


付き合っても愛せないよ??

不幸になるよ??

だめなんだよ…こんなの。


だけど、もう戻れない―――。