「……………やっと二人きりになれた」






私を抱き締める力を少し強める







「……………うん」





私はなんだか照れくさくて顔を蓮の胸に埋めた






「……………俺さ、間違ってたよな。本当は凛を手放したくなかったのに、お前が苛められてるからって…お前のためにって別れてさ」






「…………うん、そうだよ」





「………でも、俺が守れば良かったんだよな。ゴメンな凛……。でも、お前が俺に何も話してこないのはショックだった。俺、彼氏なのに頼られてねーんだって思ってさ」




それは……




「………ごめんね蓮。私、蓮に別れようって言われたらどうしようと思ってあえて言わなかった。私は蓮が傍にいなくなったら嫌だったから」






でも………結局、蓮に言われちゃったけどね………






別れようって…………