「………痛ぇ。」

俺達の周辺のホコリが大量に舞う。


そのせいか、近くで倒れこんでいる中井の顔さえよく見えない。


どんだけこの教室使ってねぇんだよ。



中井の方がやっと見えるくらいになったら、中井が起き上がって慌てた様子でこっちに来た。



「ごめん!大丈夫!?佐伯くん……って、え?」



とっさに謝った中井は座り込んでいる俺を見て、 驚いている。



俺の顔を見ては「えぇ!?」と変な声を出す。


んだよ……。

なんか俺に顔について………ん?




ちょっと待てよ。





今俺……メガネ、してなく無くね?