【佐伯 蓮SIDE -SAEKI LEN-】



俺は高校二年生になってもいつも通り、普通に登校している。


そう………何事もなく。



でもそんな俺に、珍しくムカつく女達が話しかけてきた。


しかも、すげぇどうでもいいこと……。


『ねぇ~、佐伯 蓮くーん!ここ超邪魔。』


『そうそう、どいてくれるぅ?』



わざとらしく言ってくるコイツら。


…………俺、ただフツーに座って寝てただけなんだけど?


しかも、後ろスゲー広いスペースあんだけど?



「……………。」



俺は無言のままレンズ越しに露骨に嫌な顔をして女達を見た。