中井は、ギャーギャー騒ぐような女ではない。
どっちかって言うと男に興味がなさそうに見える。
だから、俺への態度も他の男子に取るような同じ態度。
だからコイツは別にウザくはない。
ま、好きでもねぇけど。
廊下を歩いている時、無言が続いていたが急に中井が口を開いた。
「さっさと持って行ってさっさと帰ろ?」
そう言われた時にはすでにもう資料室の前。
「…………あ、うん。」
どんだけ早く帰りてぇんだ?
でも、しっかりと仕事はやるんだな。
そう思いながら俺達は中に入った。
これから大変な事が起きるとも知らずに━━━━━……。