結局、女達が教室から出て行ったあと俺はまた机に顔を伏せて寝ていた。
「やべぇ…さすがにもう帰んないとな。」
空にはもう無数の綺麗な星があった。
校門を出て、ちょっと歩いてから誰もいないようなところでメガネとカツラを取る。
「はぁー…、今日も色々とめんどくさかったな。」
ああいう奴らってホント、一つ一つの行動にイライラする。
でも俺は表の姿ならほとんどアイツらに関わる事はない。
それはそれで良いがこういう帰り道、裏の俺でいると、
『すみません!メアド交換してくれませんかぁ?』
こう言ってくる奴が結構いる。
まぁ、でも俺は即答で
「ムリ、黙れ。」
そう低く言い放ちその場を通り過ぎる。
そうすると奴らは必ず、
『っ…………サイテー!』
こう言うんだ。