「んで、今のって愚痴のつもり?」


「うん!愚痴でしかないでしょ?!」


「ノロケかと思った。」


「はぁ?どこが?」


「つまりさぁ、その危ないは治安の悪さでなくて、愛菜を狙う狼どものことですよ。要するに愛菜は赤ずきんちゃんだ。」


「意味わかんない。なんでそんなこと気にするの?」


「このド天然!…だからみんなほっとけないのよねぇ」


そう言って沙羅はじーっと私の顔を見る。