「な・なんて言った・・・の・・・?」
「だから、俺は―――」
「あーーーっ!!言っちゃダメ!
わ・わかったから!!」
「―――は?」
「わかりましたので落ち着いて下さい。」
「―――は?日本語おかしいから。ってかなんだよ。お前俺の話―――」
「あ!!明日朝早いんだった!!そうだ!早いのよ!
翔ちゃん送ってくれてありがと!
じゃあまたね!明日は朝起こしに行けませんので遅刻なさらないように!
というわけで、私はお先に失礼いたします!」
「おい?!愛菜っ!」
翔ちゃんの呼びかけを背に100mほど先の自宅に向かってダッシュした・・・
そう、ダッシュ・・・
思いがけない翔ちゃんからの告白、大好きな人からの告白・・・
思い描いてた彼女の道への一歩よりも、恥ずかしくて嬉しくて信じられなくてどうしようもないくらいの鼓動の速さに耐え切れずに・・・・
・・・・・・逃げちゃった・・・
我ながらバカだ・・・