「・・・なぁ、愛菜・・・」
「ん?」
「お隣じゃない俺ってどんな感じなわけ?」
「えっ?」
翔ちゃんとの帰り道が楽しくて数歩先を歩いてた私は思わず振り返る。
どういう意味?って聞こうとしたけど、聞けない雰囲気に思わず息をのむ。
翔ちゃんがあの瞳だったから・・・
あの花火大会の時の男の人の瞳・・・
「・・・・・。」
時間が止まったように見つめあったままなのに、
心臓の音だけは激しくて、翔ちゃんに聞こえてしまいそうなほどの音が
私をさらに緊張させる。
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