パーティーがお開きになる前、美和さんと連絡先を交換した。
もしも翔ちゃんの元カノじゃなかったら、きっとすぐに連絡して会いたくなる人なんだけど・・・
私から連絡することはないんじゃないかな?
そう思いながらの交換だった。
「愛菜、疲れただろ?知らないやつばっかで。」
「大地君がいてくれたから大丈夫だよ。みんな優しかったし。っていうかみんな私のこと知ってたのにはびっくりしたけどね。」
「・・・あぁ、大地の教え子だしな。」
「そっか、それでか。でも私は行かない方がよかったんじゃない?
せっかく美和さんのためのみんなでの集まりだったのに。」
「その主役がお前に会いたがったんだし。とはいえ、悪かったな。」
「ううん。楽しかったからいい。
それに、翔ちゃんのいろんな顔見れたし。」
「いろんな顔?」
「そ。お隣さんじゃない翔ちゃん!」