「今日は来てくれて本当にありがとね。
びっくりしたでしょう?」
思わず見惚れちゃうくらいの微笑みで問いかけられた。
「あ・・・はい・・・。
どうして私は呼んで頂けたんですか?」
「翔太のお気に入りの愛菜ちゃんに会いたかったの。」
・・・お気に入り・・・?
「あら、無自覚?ほんとかわいいね~。
翔太の気持ちわかるかも!」
なんて答えたらいいのかわからずに俯いた私に美和さんは続ける。
「大学の頃から愛菜ちゃんの話はよく聞いてたから、
今も初めて会った気がしないし。
って初めてじゃないか。」
「あ、名刺お預かりした時ですよね?」
「そう!あの時愛菜ちゃんだ!ってピンときたんだけどさすがに初対面で抱き着くわけにはいかないから我慢したのよ。」
って、軽く舌を出して肩をすくめる美和さんを見て、この人の本当の姿はこっちなんだってわかった。