隣の家に翔ちゃんがいないってだけでなんだか気持ちは下降気味。
だからその日のバイトはちょっとテンションが低かったけど、帰って来て約束したメールを送ると思いがけず翔ちゃんが電話を掛けてくれた。
毎日顔を合わすし、電話で話すなんて滅多にないからやけに緊張した。
まだ一日目だって言うのに、翔ちゃんの声を聞いたらすごく切なくなって、すごく会いたくなって、だからかな思わず素直になっちゃった。
『で?明日も今日とおんなじ時間にバイト入ってんの?』
「・・・うん。」
『なんだ?疲れてんのか?疲れてんならもう寝ようか。』
「う、ううん!疲れてないよっ!ただ・・・」
『ん?』
「ただ・・・ううん、やっぱなんでもない。」
『なんだよ。気になるだろ。どうした?なんかあったか?』
「・・・・・」
『愛菜?』
「会いたいなって・・・」
『え?』
「翔ちゃんに、会いたい・・・」