沙羅達と一緒に家を出て神社の前で別れた。


神社に向かう間も沙羅達は美男美女のカップルですごく目立ってた。



「絶対姉弟には見えないね。」



二人の後姿を見て思わず笑みがこぼれる。


別れる前には二人に「男に声かけられても無視しなよ!」って念を押されたけど、私ってそんな頼りないかな…


幼稚園児じゃあるまいし…



そう思うもののもしかして翔ちゃんは私に対してそういう意味で今まで優しくしてくれてたのかな?


妹よりも手のかかる存在として…?



「はぁ~…」



あの日からすぐに暗い方に考えちゃう。


翔ちゃんにとって私は負担になってるんじゃないかなって…



「ダメダメ!今日は楽しまなくっちゃ!」



そんな気持ちを打ち消すように頭を振る。



「もうそろそろ時間だよね」



そう思って携帯を見たらメールが一件入ってた。