「どういうつもり?明日木明日早」


冷蔵庫に寄りかかりながら、私は明日木明日早を一睨み。


「何が?」ととぼける明日木明日早に眉をひそめて私は再度口を開いた。



「あんた一体何しにきたの?」
「私は崎山くんが好きだけどクラスも部活も違うの。そこで崎山くんと仲のいい空ぴょんにパイプになってもらおうと思ったんだよ。つづきんは空ぴょんと友達だしね」


女の子なら普通に行き着く答えじゃない?なんて、にこにこと笑顔を絶やさない明日木明日早に、いらいらと焦燥感が募った。




「……忠告しておくけど、崎山くんの気持ちはあんたにはないわよ?」
「……知ってるよ。だって崎山くんが好きなのは空ぴょんだもん」
「……変ね。それをわかっていながら……、ああもしかして内部から崩壊させてあみ空を精神的に苛めようって魂胆かしら」


声のトーンが低くなっていくことを自覚しながら、私のはらわたは腹部を破ってきそうな勢いで煮えくり返っていた。



「やだなぁことりっち!それじゃあ私性悪女じゃん!違うよぉ。ただ単に、崎山くんが好きになるくらいの女の子が、どんな子なのかなって興味もあったし、私空ぴょんを好きになりたいと思ったんだよ」


どの口がほざくかと拳を握る力が強まって痛い。