「ねぇ何で!?何であいつ人のもの壊しておいてあんな平気なの!?何で自分のあんのに使わないの!?ねぇ何で!?」
「いや、俺に言われても」
「崎山むかつかないの!?」
「そりゃあ、このワイシャツ、クリーニングに出さなきゃいけないんだ、苛っとはきたさ。だけど、それがあいつだろう?」
どこか諦めたような口調で苦笑する崎山。
それでもやっぱり私には納得がいかなくて、愚痴る口を止めることはできなかった。
嫌そうな顔一つせず私の話を聞いてくれる崎山は、やっぱり優しい。
さっき助けてあげられなくてごめんよ。
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