シャープペンシル二本、定規一枚、下敷き一枚、コンパス一式、消しゴム二つ、ラインマーカー二本、ボールペン一本、マッキー一本にハンカチ一枚を使えないものにされた今日。
ペンケースの中身が、瀬木先生から貰ったシャープペンシル一本だけになったところで(もちろん奴は壊そうとしてきたが、なんとか死守した)、クラッシャー加藤の破壊は終わった。
当事者であるはずの加藤は部活があるとかでチャイムが鳴ったと同時に、私には目もくれず、挨拶代わりなのかなんなのかは知らないが、何故か定規をへし折って「じゃ、」と一言だけ吐き捨て(もっと他に言うことあるだろ)、どたどたと足音を立てて教室を出て行ったのだった。