ふかふかのベッドで、転がり込むようにすぐ深い眠りに落ちた。
完全なる熟睡。
だから、"小悪魔"に呆れられるのも無理はない話だった。
――シャッ……
「……ん…?」
勢いよくカーテンを開けられ、容赦なく部屋に飛び込んできた眩しい光に思い切り顔をしかめる。
寝ぼけていたせいで、ここは我が家ではないということをすっかり忘れていた。
「やめろよ、母さん…」なんて呟きながら寝返りを打っていたと思う。
「ゲラップ!ゲット、アップ!」
起きなさいってば。
トゲトゲとした英語が耳に入ってきた瞬間、
…ようやく目が覚めてきた。
そしてちょっとだけ恥ずかしくなった。
…何、母さんとか言ったんだ俺。バカじゃないの。