教室に入ると担任が腕を胸のところで組み正座して座っていた。床には私が叩かれたのと同じタイプの一本の棒がおいてあった。

私は無条件にくぅちゃんをしかってくれる。これでいじめなくなるかな。と思い始めていた。なぜかというと、その年の担任は小学校で一番大好きな先生で尊敬してた先生だった。

『んじゃあ、そこに座って。』
と言われて四人は担任と向かい合って座った。
するとすぐに担任が口を開いた。

『昨日やぎらぁのお母さんから電話があって話を聞いた。まさか俺のクラスでいじめがありよるとは思ってもなかった。本当にありよったんか?』
と言ってくぅちゃんをみた。

『してません。』
と答えて下を向いた。私は

《ふざけんなやん。》
と思ったが、担任は私を信じてくれてると思っていた。
そしたら担任は、

『って言いよるけど、やぎらぁはどう思う?』

って言われた私は、
『昨日叩かれたことも、今までいじめられてた事も全部本当の事です。なおみだって何回も仲間外れされてた。』
と言った。

それを聞いて担任はなおみに聞いた。

その時私は、
《これでくぅちゃんがしてた事全部ばれるぞ。》
と思っていた。