「こっち向いて」


そんなぁ


私はゆっくり一の方に顔を向けた


まだ目は見れない


「はい、俺の目見て」


一瞬一の顔を見る


目が合った瞬間に思わずそらしてしまった


「やっぱり恥ずかしいんだけど……」


「大丈夫だって」



そう言うと一は両手で私の顔を抑えた


「ほら、俺の顔見て」


私は一の目を見た


顔をそらそうとしても両手で顔をおさえられてるためなかなかそらせない


「よし、合格、目合わせられるじゃん」

一の両手が私の顔から離れた


目合わせらるじゃんって無理矢理じゃん

「もういいでしょ、やっぱり恥ずかしいし」


私がちょっと怒りながら言うと一はニヤっとしながら顔を近づけてきた


「顔赤くなってるし」


一がにやにやしながら言う


「バカ」


私の気持ちも知らないでニヤニヤしてる一につい暴言をはいてしまった


「あはは、俺がバカならお前はアホだな」


なんなのこの男?
迎えにきてくれた時の優しさはどこいったの?もう最悪