「で、なに?」



慎吾は私が言おうとした言葉の続きを伺う。




なんか胸がざわざわする。



『ううん…なんでもない。』






やだなー

すぐにマイナスに考えちゃう自分。




「俺、風呂入ってくるわ!」


『うん!』




今日も…自分の部屋
戻ったほうがいいかも。


慎吾への不安が
どんどん増していく。




そして、その不安は

慎吾がお風呂に入っている間に確信を増した。






ブー ブー

さっきより短めの着信。


慎吾の携帯の背面ディスプレイには

メールでも相手先の名前が出る。



見るつもりはなかったんだ…

なんて、言い訳っぽいけど。



背面に流れる文字が

見えちゃった。




メールの受信マークが画面に現れて

その上を流れる





‘岡地 泉美 Re:Re: ……’











だ………………だれ!?




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