「佳乃…………どうした…?」
『…………っ…』
気づいたときには
目から涙が溢れていた。
若草くんのこと、
たった一週間でこんなにも好きになるなんて…
だけどそれを言ったら
ゲームオーバー。
『ごめん…なんか、…………』
若草くんのこと
好きなんだ
どうしたらいいかわかんない
頭の中はさっきの写真のことでいっぱい。
なんで私なんだろ
なんで、キスしたの?
なんで
なんで
「佳乃?」
情けないくらいに涙を止められない。
若草くんは
そんな私を抱きしめた。
「……寂し…かったの………?」
『……今日で…一週間終わりだよ。』
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