薬を飲んで、再びベッドに腰掛ける。


棚には
中学生くらいの時に流行った小説があった。




本とか読むんだぁ。



懐かしくなって、

その小説を手にとってみる。


当時、ハマりにハマって読んだのを覚えてる。






何も考えずに
本の表紙を開けたときだった。



ひらひらと一枚の紙切れが落ちた。




『あ…』






写真…………







そこには学ラン姿の幼い若草くんが居た。


中学生………?


今のかっこよさの過程が表れていて、これもまたこれで見惚れてしまった。




桜の木が写っていて

たくさんの生徒たちがちらほら…



卒業式かなんかの写真かな?






だけど、

そんなことを頭の隅で考えながらも私は冷静で居られなくなった。







若草くんの隣に写っている


この人は、


だれ?







私に、そっくり。






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