「そうだったんだ。
入れよ。」



『うん。』



若草くんは片手でドアを抑えて、私を部屋に入れた。





その瞬間




『えっ……ちょっ………!』





まだ靴も脱いでない状態で、後ろからぎゅーっと抱きしめてくる。




そして耳元で、
「おかえり。
佳乃が帰ってくんの、待ってた。」





甘い声で囁く。







てゆうか、



テニスで汗かいたあとの体なんですけどーっ!





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