「部屋隣だし…佳乃が来て作ってくれたらいいじゃん。」






私は若草くんが言ってることが、咄嗟に理解できなくて困った。




『わっ……若草くん、酔ってるの?』




「ん?酔ってないよ。」




どうやら本気みたい。




『私は若草くんの家政婦じゃないんだから……』


苦笑いして言うと


若草くんは私の肩に手を回した。










………………なに……!?




「家政婦じゃないなら、
彼女になればいいよ。」



『は!?』



「それなら佳乃がここにいて、手料理作ってくれてもおかしくないでしょ?」





いやいや、意味わかんないし…




「あ、もちろん彼女って言っても本当のじゃないよ?」





『どういうこと?』






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