「なーんだ、結局ラブラブじゃん!」
授業終わり
杏と近くのレストランで少し早めの晩御飯。
今日は慎吾はバイトで遅くなるからご飯はいいって。
「まあでも、良かったよ。おめでとう!」
杏は私の幸せ話を退屈そうに、だけど本当は自分のことのように嬉しそうに
そう言ってくれた。
『ありがとう。』
私は慎吾が大好きなオムライスを一口。
「まあ、結局
その拓也くんって人のおかげだね。
最終的に良いやつじゃん!」
本当
拓也くんから話を聞かなかったら
私、慎吾とずっと分かり合えなかったかも。
『そだね。
おいしいところ持っていかれた気分。
杏は最近どうなの?
なんか、出会いとかなかったの?』
私の質問に杏は何の変化もない素振りを見せた。
「ないない、出会いなんかね〜………………
………あ……」
あ…………?
『ん???
なに!?』
「そういえば、
恋じゃないけど…
昨日変なやつに会ったわ。」
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