やっと素直に言えた。


慎吾の腕の中で

ここ最近はずっと求めていた香りに包まれる。




どんな形であろうと
大好きなの。




『慎吾だいすき。』


もう離れたくない。


私は抱きつく手に力をこめた。


「佳乃…俺も大好きだよ。」






私が慎吾を守っていくから。


ずっとずっと

一緒にいるから。




もう離れたりしない。






ゲームじゃなくて


本気の始まり。





慎吾は私にそっとキスをした。


私は嬉しくて

嬉しくて嬉しくて



涙を流しながらキスにこたえた。







.