拓也くんは泣くことを止めない私に、真剣な表情からようやく笑ってくれた。
「言っとくけど、俺は嘘はつかねーからなっ!
それからこの話は本来なら俺からするつもりじゃなかったことだから…
もう少し自分たちの力で仲を深めなさい。
とりあえず、そのモデルの子の話…ちゃんと慎吾の言い分も聞いてやれよ。んで、仲直りだな。
あ、俺でよかったらいつでもその子紹介してって言っといて!」
『なに言ってんの、バカ!』
私は涙を拭きながら
笑みをこぼした。
拓也くんって、
良い人だな。
なんだかんだ言いながら私と慎吾のこと心配してくれて、
支えてくれてる。
いつのまにか
頼れる存在になってた。
拓也くんに慎吾の昔の話や、慎吾の本音を聞かされなければ
私なにも知らないままだった。
『ありがとう………
ちゃんと向き合ってみる。』
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