『それ…なんかわかる。
今も慎吾はそうなんじゃないかな?
私にだって、ゲーム感覚で付き合ってるだけでさ…
優しいけど、所詮はゲームなんだって思うと
慎吾のこと信じられなくなる…
最初に言ったの、慎吾…
どちらかが本気になったらゲームオーバーだって。』
「そうか…
確かに慎吾、初めはそうだったんだと思う。
隣の部屋に
自分が以前本気で好きになった女にそっくりな子が住んでて
興味が湧いて、
でも自分はもう適当な恋愛しかしない。
だからそんなこと言って、佳乃ちゃんをそばに置いてみたかった。」
そうなんだろうな…
だから、
モデルの子の部屋にも行けちゃうし
気が変わってもおかしくないよね。
ゲームなんだから…私はなにも言えない。
「だけど、佳乃ちゃんには…このまま誤解してもらいたくない。
慎吾は…佳乃ちゃんには本気だよ。」
『……………え?どういうこと??』
.