「優芽……」



悲しそうな目をあたしに向けた後、千穂はあたしの隣に座った



「優芽、ごめんね」



「えっ、何が?」



千穂に謝れることなんて、何にもないのに



「あたし、無神経すぎたよね」



「えっ」



「玲央にはやく思いを伝えろって言ったり、優芽が悲しい思いをしているのに、今日だって楽しみだね、なんて言っちゃったし」



千穂………



「そんなっ、千穂は悪くないよっ
だって、今日が楽しみなのは、あたしもだったし、玲央のこと千穂は知らなかったわけだから」



息を大きく吸ってから「悪いのはあたし……」と呟いた。



「玲央のこと千穂に相談出来なかったんだもん、ちょっと気持ちの整理が出来てなかった」