「オレのになってよ」

「お、おれの、って」

「ユズ、料理もうまいし、優しいし。鈍臭いけどそこもかわいい」


鈍臭いのは自覚あるけど、そうじゃなくて。


「本気、ですか?」


堀北さんは眼差しを甘く細めた。