「あれっ、お前達何してんの?」
そこには、今から帰ろうとしていた神谷さんの姿があった。


「神谷さん、明日からコイツの事なんて無視してバンバン踊りません?」
宏がオレを指しながら言う。


「なに、今度は仲間割れ?」
呆れたようにつぶやく。

「もともと、仲間なんてものじゃなかったんじゃない?」
颯人が可愛い声で言う。

「そーかもな。ただsecret keyっていうグループを組んでるだけの事だもんな」
来武が同意する。


「でも、オレ達プロなんで本番には間に合いますって。みんなでパリって揃って踊りますから」
檸檬が付け足す。



神谷さんは険しい顔をしている。