「ほんと料理上手なんだな」
「信じてなかったわけ?
まぁカレーだし、誰でも作れるよ!」
「俺は無理だな。じゃあさ、明日は夜、ハンバーグにしてくんない?」
「うん?いいよ!てか、ホントお子ちゃま
高橋のキャラじゃないね!」
「別にキャラとかどうでもいい。
てか、高橋って呼ぶのやめてくんない?」
「へぇ?じゃあ何て呼べばいいの?」
「輝って呼べ。みんなも呼んでるしな」
「へぇ!?嫌だよ!別に呼ばなくたって…」
そしたらいきなり高橋がたち、私のもとへ…。
「なっなに!?」
「呼ばないと、今すぐ口塞ぐぞ?」
ニヤッと笑い、私と高橋のキョリは5センチくらい…。
「ちょっ…近い!」
「呼ばないと…キスしちゃうよ?」
フッと息がかかって、妙にくすぐったい…。
「分かったから!退いて!」
「今すぐ」
「ひ…ひか…る」
「もう1回」
「輝!!」
私は目が半分潤んでいた。
「よろしい」
そういって高橋…じゃなかった、輝は離れた。
顔赤いのは気のせいかな??
[輝ver]
「ごちそうさま!」
「ごちそうさまっした」
マジで高木の飯はうまかった。
てか、さっきの潤んだ目は反則だよなぁ…。
あれじゃ初日から襲っちまいそうだ…。
「高橋!お風呂洗ってくれなかったから、私が洗っといたよ」
「あれ?俺の事は何て呼ぶんだっけ?高木にはお仕置きが必要かな?」
「あっ間違えた…ひ…輝!」
「お前も輝って呼んでくれてる事だし、俺も今度から美咲って呼ぶな!」
「勝手な!あんたが呼んでって言ったから…
「あぁ?文句あるか?」
「…何でもないです。ご勝手にどうぞ!」
「じゃあ美咲」
「なっ何!?」
「一緒に風呂入る?」
冗談で言ってみた。
「は、入るわけないでしょ〜!!変態!!!」
美咲は俺に変態といい、階段を上がっていった。
まぁしゃあねぇか。
俺は風呂の準備しに2階に行った。
スウェットにTシャツに…
あッバスタオルねぇや。
てか、風呂場分からねぇし。
まぁ、家ん中適当に探せば見つかるだろっ
(人の家でそんな事すんなっ)
俺が部屋を出ようとしたら、
ガチャ
「ひ、輝?」
「何?」
美咲が入ってきた。
「えっと…お風呂は1階のお手洗いのドア開けるとあるから。
後、これバスタオル!
うちの家ではこれ使うようにして。
じゃあ私は部屋に戻るから!」
バイバイと、あいつは一通り言い終えた後、すぐ部屋に戻っていった。
そんなあからさまに避けんなよッ
誰もすぐに襲わねぇから…。
さぁ〜て風呂でも行くか。
[美咲ver]
はぁ〜…
何か部屋入るの緊張した…。
何かもう部屋が綺麗に統一されてたし。
あいつは今頃お風呂か…。
私は下行って、お笑い番組見よう!
カチッ
『下ネタじゃねぇか!』
番組には、私の好きなお笑い芸人達が出ていた。
やっぱ面白いねっ
「美咲」
「ふぇ?」
ッ///
「ちょッ上着てよ!!」
「悪い、癖だから」
後ろを振り返ると、上半身裸の輝が…///
しかも癖って…
てか、体は細いのに、程よく筋肉がある…。
髪が濡れてるし、色っぽい///
「どうした?もしかして、俺に惚れたか?」
「んな分けないでしょ!
私もお風呂入ってくるから」
「何?覗いていいって事?」
「覗いたら殺すからね」
「大丈夫。お前みたいなのに手出すほど女に困ってないんでっ」
どこまでもウザイやつ…。
こんなやつ大ッ嫌い!!!
[輝ver]
今はゴールデンウィーク。
昨日から美咲の家での同棲生活だが、あまりうまくいってない…。
学校もないから、ダチとかと遊んだりしてる。
美咲も朝から出かけていった。
俺は今、近くのファミレスに1番仲のいいダチといる。
「なぁ!輝んちこの間通ったけど、誰もいなかったんだけど?」
「あぁ。俺、居候みたいのしてるから」
さすがに、同棲は口がさけても言えねぇわ…。
「居候?誰んちに?」
「秘密だ」
「ケチだねぇ〜」