その間に、剛毅達にも相談した。
剛毅達は〝お前が決めた事ならそれでいい〟
井上は…
〝私もついていく!〟なんて事を言い出す。
ふざけんじゃねぇ…
お前がいなければ俺と美咲は…
もう俺はガマンならない。
あの出来事の後の夜、
俺は剛毅についてもらって井上に言いに言った。
ピンポーン
ガチャ
「正樹くん!あれ?剛毅くん?」
「やぁ沙也加ちゃんっ」
「美咲とは別れたよ」
「じゃあ私達は…「もう俺、福岡引っ越すんだわ」
「えっ!?」
井上は驚いてる。
そりゃそうだ。
井上には高校になる前と言ってあるのだから…。
「何で!?そんな急に…」
「ついてきてくれるわけ?」
「そんな急に言われたって何も用意だってしてないし…」
「何だよっ無理なわけ?なら俺ら付きあえねぇな」
「ひどいわよ!黙ってるなんて…もういいわ!あなたなんていらない!遠距離なんて無理だしっ」
「生意気だな…ふざけんのもほんといいかげんやめろよ?
限度ってもんがわかんない?」
「いた…っ」
俺はコイツの髪を引っ張った。
「いやっ離して!」
「なら約束してくんない?
美咲には何もしないって」
「た…っ分かったわ!もうお願い離して!」
「今までの出来事も誰にも話すんじゃね」
「分かった!!もう…いゃ…」
とうとう本気で泣いた。
「今までやってきた事後悔しな。じゃあさよなら」
俺は井上の前から消えた。
これで全部片付いた。
「正樹、めっちゃ怖かったなっ
いつものキャラよりマジヤバかった」
「そりゃあのくらいやんないと、あぁいうヤツには無理だろ?」
「まぁな…。じゃあな、正樹」
「じゃあなって、いつかは会えるから。剛毅も美咲には言うなよっ?」
「分かった分かった!じゃあ元気でなっ」
「おぉ!じゃあな〜」
そして俺は車へ乗り、福岡へ…
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[美咲ver]
私が知らなかった真実…。
「ありがとう正樹…」
「美咲、泣いてるの?」
「へぇ…?」
目頭の方を触ってみると、
手に少し水みたいな物がついた。
涙…?自然と出た。
「美咲ゴメン…」
私はずっと嫌われたんだと思ってたんだ…。
それが嘘だって分かったから嬉しいんだ。
「正樹に…ずっ…と嫌われてッ…て思ってたょ…ッ」
「ゴメンゴメン…」
正樹は強く抱きしめてくれた。
私も手を回し、泣いて泣いて…
正樹は私が泣き終わるまでずっと抱きしめてくれていた。
「ゴメンっもう大丈夫」
私はそう言い、正樹から離れた。
今、もう何時間目なんだろうか?
時計を見ると、
12時と記されていた。
そんなにいたんだ…。
けっこう泣いちゃったからなっ…
「正樹っ午後の授業は?」
「俺?俺と一緒に午後から出たら変に思われるから行かないよ」
「そっか…」
何て話そ…
さっきの話聞いて、何の話すればいいのっ…