甘々な俺様と2人きり

[美咲ver]

私は今お昼休み中。

「優里〜おめでとー♪」


「ありがとう美咲ちゃん//」


「もぅ!赤くなっちゃって!可愛いねぇ優里ちゃん♪」


「仕方ないの//その言い方やめて!」


「まぁいいじゃないの」








「美咲ちゃんは?」


「へぇ?何が?」


「輝くんだよ」


「え!?何言ってるのさっ私は何も…」


「そんな事言って−
あの後帰りはどうしたの?」


「あーあれは嘘だよ。2人にするための嘘」


「美咲ちゃんは輝くんに興味ないの?」


「輝だけじゃなくて、男は興味ない」


「でも、美咲ちゃんモテるし、
そろそろ彼氏作れば?」


「無理だよ」









そう…。


私には無理…。




あの事件があってからは…。









////////////

中学3年生の頃、私には好きな人がいた。


その子の名前は、高瀬正樹。

最初の席が隣で、仲良くなった。

その3ヶ月後に、私はおもいきって告白したんだ。


返事はOKだった。


それから私達は恋人同士。


正樹はけっこうモテて、女の子によく告白されていた。


でも、〝俺には美咲がいるから〟と、いつもそのセリフで断ってくれていた。


私はすごく嬉しかった。



付き合って1ヶ月。


私達はデートはしたりしているけど、キスはまだ。


夏祭りの日に、私は浴衣を着ていった。

「どうかな?」

「可愛いよ♪」

と、正樹は言ってくれて、私は顔が真っ赤になった。

「ほらっ行こう!」

「うん♪」







私達は一通り屋台を回る事にした。


その時に、正樹の友達に会った。


「よぉ!正樹。久しぶりだな」


「そうだな。1ヶ月ぶり?」


「お前、付き合い悪くなったんだもんな」


「悪い。今彼女いるから」


「彼女?えっ!?めっちゃ可愛いじゃん!!」


「だろ!自慢の彼女♪」


自慢って…恥ずかしい//









「彼女顔真っ赤じゃん!!
俺達、正樹と小学校一緒だったんだ」


「そうなんですか」


「そう。正樹はモテて困ったもんだよ。
じゃあ、俺達は邪魔だし帰るか。
じゃあな〜正樹と彼女さん!」


「おぉ〜」


「あっ後でメールするな」





この時、正樹の友達がニヤッと笑ってた事に、私は気付かなかった…。









私達は花火がよく見える場所へきた。

ここは人がいなくていい場所。

2人で花火が打ち上がるまで手を繋いでたら…


「美咲…。キスしてもいい?」


「えっ///あっえと…」


「ダメ…?」


「い…いよ…ウッ…ン」


ヒュードッカーン


私達は花火が打ち上がったと同時に甘いキスをかわした。







あの夏祭りも終わり、また学校が始まった。


けっこう順調にいっていたと思っていたのに、
この頃、正樹と一緒にいる時間が減った。


用事があるからというけれど、様子も変…。


「どうしたの?」と、聞いても、
「別に」と返ってくる。