少しだけアスカの気持ち、理解したよ…。



俺、なんでアスカの話しちゃんと聞いてやんなかったのかな…。



「虎宇、男は泣いたらダメだって、雷に言われた」

「泣かないよ」

「俺も泣かないよ!!」



ニカッと笑う善に癒され、留宇の家に帰ってさらに癒され。



「おぉ、来てたのか」

「お帰り雷さん」

「珍しいな」

「ヒマだと時間の使い方わかんなくてつい来ちゃった。アスカ、元気?」

「…………あぁ」

「よかった。言っとくけど、俺は別れたつもりないから。だから…可哀想とか思うなよ!!」

「思ってねぇよ。成長しやがれ、クソガキ」



雷さんは知ってるはずだから。



アスカがたまにここに来るってことも、俺にはなんとなくわかる。



雷さんを兄貴のように慕っていたアスカが来ないわけない。



「雷~!!虎宇が買ってくれた!!」

「へぇ~、ついに認められたか」

「ん?」

「よかったな。善の好きなキャラじゃねぇか。ちゃんとお礼言えたよな?」

「ありがとうございます!!」



癒し、完了。