別れた…のかな…。



コレは…もう終わったと思えばいいのかな…。



ポタポタと涙が床に落ちた。



苦しいね、こんなに好きなのに別れなきゃいけないのは…。



涙を拭い、部屋を出る準備に取りかかる。



元から荷物はそんなにないから。



家具や家財は雷さんのお古がそのまま置いてあったわけだから。



きっとあたしがここを出ても雷さんの知り合いが住むんだろうし。



それに虎宇が家賃を払ってる状況がイヤだ。



「もしも~し、雷さん?度々お願いがあるんだけど」

「なんだ?」

「アパート借りるから保証人になって」

「俺が?保証人には死んでもなるなって母ちゃんの遺言があるんだけど…」

「雷さんしか頼れる大人いないから」

「用意してやるか?部屋」

「自分で借りたいの。絶対迷惑かけないから…お願いします…」



虎宇、あたしは虎宇が好き。



でも…あたしも幸せになりたいから…。



少し頭冷やしてふたりの未来を考えてみようね?