雷さんに打ち明けた心内。



これからどう生きていけばいいのかわからない。



「まだ若いだろ。二十歳か?」

「うん…」

「虎宇が何考えてるのかわかんねぇからな…。でもアイツは適当なことするようなヤツじゃねぇよ」

「そうかもしれないけど…。あたし…虎宇の気持ちがわからないんだよ…。なんか辛くて…」

「離れてみんのも手じゃねぇ?お前が幸せになるなら俺はアスカと虎宇が別れるって選択肢もアリだと思うぞ」

「あたしも思ってた…」



やっぱりあたしは虎宇と離れた方がいいのかも…。



あたしは虎宇しかダメなの?



虎宇は…あたしがいなくても平気なんじゃないの?



そんな風に思ってしまうと止まらない。



あたし…虎宇と離れてみようかな…。



「雷さん、あたしは間違ってないよね?自分の幸せ…考えてもいいよね?」

「あぁ、間違ってねぇ」



雷さんにそう言われ、なんだかスーッと気持ちが軽くなった気がした。



やっぱり雷さんはすごい…。