こんなダメージを受けてる虎宇は初めてだ。



でも虎宇の本音を聞けるのはあたしだけ。



あたしが力にならなくてどうする。



「虎宇らしくないよ」

「そうだね…」

「納得いかないならどうにかしな!!」

「俺が?」

「虎宇ならやれるでしょ?やってダメなら仕方ない!!だからまず、どうにかしてみたら?」



ムクッと起きあがった虎宇は何かを考え出した。



ベッドから降り、取り出したケータイ。



「俺だけど。留宇の引き取り先探して。性格よくてできるだけ金持ち。うん、それじゃダメだ。あの男を納得させる」



何かひらめいたみたい。



こうなってしまった虎宇は止められないし、あたしにはわからない話し。



部屋に置いてある虎宇のパソコンを開き、カタカタとやり始めてしまい。



あたしはこれで放置でしょう。



でも虎宇が大事なものはあたしも守ってあげたいから。



好きにするといいよ。



あたしは虎宇を支えるだけ。