今日の私の最後の出番となる「部活対抗リレー」の控えの場所で、
私はアンカーの部長の前に並んで座っていた。

「部活対抗リレー」は、ひとつの部から6人が出場し、何の部か判るようなものを身に着けて、リレーをする競技だ。

過去にはバスケ部でボールをドリブルしながら高速で走った人がいたり、
書道部が「勝 訴」と達筆で書かれた大きな半紙を両手でかざしつつ、えらく大きな筆を持って走ったとも聞く。

言うなれば、半分お遊びの、部活紹介の場のようなものだったりもする。