ようやくお店に着いた。
四人で座れそうなところを見つけて、秦野くんと一緒に荷物を置いて座る。

「藤沢、先に買ってきて冷ましとけば? 荷物みてるから」

そう言われて、確かにたこ焼きは熱々を食べるのは大変だなと思う。
でも秦野くんもそれはおんなじだろうし。

「じゃ、一緒に秦野くんの分も買ってくるよ」

そう言うと、秦野くんは何か思いついたような表情になって、言った。

「俺さ、お勧めの味付けあるんだけど……藤沢のも買ってきてあげる」