『……もしもし?』 『もしもし!ゆりって今どこ?』 『あっ俊君?ゆりは、春休みの最初に親の都合でアメリカに引っ越したわよ?』 『うそだろ…?』 『俊君知らなかったの?三学期位には決まってたらしいけど…』 『三学期?もしかして… いきなり電話してゴメン。またな。』 プーップーッ この時、ゆりの言っていた意味がようやくわかった。 でも、もうゆりの声を聞く事は出来ない。